明日へと向かう旅

初期研修を終了し、JapanHeartという団体のもとで、カンボジアで医療支援を行います。日々の生活や印象に残ったことを書きとめていきます。

肌で感じたカンボジアの医療

お久しぶりです。


最近笑った話は、
私が胸のレントゲンを撮るときに
患者さんに「1・2・3で息を吸って止めてください」とクメール語で言っていたのですが、最近通訳の子に私の発音をチェックしてもらったときに、
「先生それだと『1・2・3で息を吸ってお尻の穴を閉めてください』になってる」と言われたことです。恥ずかしい・・・
それでもレントゲンは上手く撮れていたので、患者さんはお尻の穴を閉めつつ息も止めてくれていたのだと思います。


早くも8月になりました。
カンボジアは季節感が全然なくていつも暑いので、「今年もこの季節がやってきた」という感覚が少なく、日々過ぎていきます。

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コロナの影響で4月のカンボジア正月が延期となり「みんな帰省せずに今住んでいるところで働きましょう」となっていたのが、先月急に「延期していたカンボジア正月を8月に振り替えました」と政府から発表があり、一気に8月の休みが増えました。管理職の方はシフト調整など大変そうです。

 

 

カンボジアの患者さんで多いのは、皮膚や怪我が感染してしまい、ひどくなる症例です。とてもとても多いです。最近は特に多いです。
さらに患者さんに未治療の糖尿病があったり、なぜかステロイドを飲んでいる人がいると、免疫力が弱く、全身に感染が広がってしまっている症例は本当に大変です。
私たちは臨床ですので一人一人の患者に向き合っていますが、立ち止まって「どうしてこういう患者さんが多いのか」を考えると、カンボジアの医療の状況や国民の教育が大切だなと感じます。

問題点は
・衛星環境がよくない
・医療への信頼感がまだまだ低い
・医療費が高く貧しい人は医療が受けにくい
・伝統医療が強く信じられている
・薬局で簡単に薬が手に入りすぎる
・健康診断がない
・国民の健康への関心が低い


まだまだあるとは思いますが、今思いつくだけでもたくさん、そして一つ一つの問題点は掘り下げていくと根底でつながっているように思います。

また次回から一つ一つ考えたことを書いていこうと思います。