当たり前のありがたさ
お久しぶりです。
最近はカンボジア語が結構わかるようになってきて、通訳の子が通訳してくれなくなってきた森田です(笑)
最近は雨季になり毎日大雨が降る日が続いています。
この時期は停電や断水が増えるのですが、比較的、病院では不自由なく活動ができています。
ある夜のこと、
寮の水が出なくなりました。
そうすると、シャワーも浴びることができないし、トイレの水も流せなくなり、非常に困ります。
私は知らなかったのですが、ここ最近しばらく断水していて、何日も水道会社からの水が来なくなっていたそうです。
そういう時は井戸水をタンクに貯めて、水道から水を出していたようですが、そのタンクの水がなくなってしまって、水が出なくなってしまったのでした。
いつも電気や水道など諸々のことは、非医療者のスタッフが管理してくれています。しかし、夜でしたので、スタッフは家に帰っています。
その時は、寮の一部のスタッフだけでなんとか井戸水をタンクに貯めようとしたのですが(井戸水をタンクに組み上げるシステムがあるのですが)、うまくいかず、なくなく家に帰っているスタッフを呼び出して、水を貯めてもらいました。
その時、そのスタッフのことを本当にかっこいいと思いました。
普段、当たり前に使っている水や電気は、彼らによって守られていて、そのありがたさにやっと気づきました。
私たち医療者は一番患者の近くで接するため、患者から感謝されることが多く、良いことをした気分になるのですが、見えないところで医療者以外のスタッフが活動を支えてくれていることを、改めて感じました。
当たり前のものって大切なものなのに、普段は大切さを感じにくい。
途上国での医療活動は当たり前のありがたさをよく感じられます。
足りないものを嘆きがちですが、自分が医師として活動ができることが、それだけでありがたいことだということを日々忘れないようにして、謙虚に活動していけたらと思います。