明日へと向かう旅

初期研修を終了し、JapanHeartという団体のもとで、カンボジアで医療支援を行います。日々の生活や印象に残ったことを書きとめていきます。

2020は始まり

いつの間にか年があけてしまいました。カンボジアでは1月1日から手術ミッションがありました。いつも日本でやっていた、こたつテレビを見ながら年を越すような雰囲気ではなかったので、なんだかいつも通りの日常のような感覚でした。

カンボジアにはカンボジア正月というのが4月にありますので、new yearの祝日は1月1日だけでした。つまり1日以外は病院は普通に空いてます。カンボジア人にとっても1月より4月の正月の方がきっと大事なんでしょうね。

 

ミッションが終わって一息ついたので、今までの振り返りと今後の豊富を書いてみようと思います。

 

4月からこちらにきてもう8ヶ月。

今までは、日々起きることを受け止めるのに精一杯でしたが、もうこちらでの生活はすっかり慣れました。

 

ここに来る前に、ジャパンハート長期ボランティア医師の先輩とお話したときに、「最初は何かしてあげるつもりで来たのに、全然何もできなくて役に立たないし、俺ってここにいていいのかなって思っていたけど、ある時自分の居場所ができて、俺ここにいていいんだなって思える時が来るよ」と。「それは毎日掃除をしたり、雑用をやったり、そういうところで自分が認められていくよ」と。

この言葉を聞いた時は、あまり想像ができていませんでしたし、掃除とか雑用とか割と好きだから大丈夫って軽く考えていました。

今振り返ると、先輩の言った通りになっていて、まだまだ未熟な僕がたくさん現地の人に助けられて活動をし、一緒に嬉しいことや悲しいことを経験したり、一緒に掃除や雑用をする中でようやく信頼が得られるようになったのが今の段階かなと思います。カンボジア人のこともわかるようになってきたし、日本人スタッフからもカンボジア人スタッフからも自分が少し頼りにされ、何かを任されたりすることが増えたと感じています。自分の居場所があるように感じます。

また今は少し視野も広がり、もっとこうだったらいいのにと思ったり、自分にこんな技術があったらもっと役立てると思ったり、と考えることが増えました。その中には数ヶ月でできそうなものから、何年もかかりそうなものもあります。もし自分が思っていることを実践することができれば、それは「長期ボランティア医師」という与えられた役としての活動ではなく、「森田皓貴」としての自分のボランティアになるのではないかと思います。それができればきっと自分がここに来た意味があったなと思えると思います。

 

そうです、2020年のこれからが僕のボランティアの始まりです。

今年、どんなことができるか、どんな年になるか、楽しみです。

 

森田

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新年のパーティーがありました、みんなで踊ります