明日へと向かう旅

初期研修を終了し、JapanHeartという団体のもとで、カンボジアで医療支援を行います。日々の生活や印象に残ったことを書きとめていきます。

前進あるのみ

長らく、ブログを書き忘れていました。

 

ブログとは別でジャパンハートの活動レポートやM3への記事を書いていました。

しばらくして掲載されたら是非読んでいただければと思います。

 

最近はコロナウイルスがどんどん広がっていますね。

カンボジアも現時点で100人強の感染が確認されていますが、基本的には観光に来ていた外国人や海外から帰ってきたカンボジア人など、外から持ち込まれた人ばかりです。ただ、この人たちと接触したカンボジア人はいると思うので、知らずに感染している人がおそらくいるのだろうと思います。

今日からカンボジアは「カンボジア正月」となり、通常であればお仕事はお休みでカンボジア人はお店を閉め、みんな故郷に帰るのですが、人の移動を避けるために国の方針で州を跨ぐ移動は基本的には禁止となり、正月は延期として平日扱いになりました。急に。

面白いですよね、日本や世界ではなるべく家で過ごすようにという国の方針なのに、カンボジアではいつも通り働いてくださいという方針。

どうかコロナウイルスが拡がらないようにと願っています。

 

 

 

話は変わりますが、3月、ラオスへ行ってきました。

 

ジャパンハートはラオスでも活動をしていて、今回私が参加したのは、特に山間部の医療が届きにくい地域で、甲状腺診療を無償で行い、かつ現地医療者を指導するという甲状腺治療技術移転プロジェクトです。定期的に甲状腺外来と手術活動を現地医療者と一緒に行っています。

 

もともと大江先生がメインで行われていた甲状腺外来ですが、今後は私に引き継ぐとのことで一緒に活動を行いました。「引き継ぐ」って僕でいいのかなと思いましたが、確かに今ジャパンハートにいる人でこの活動をできるのは色々考えると僕しかいなさそうだと納得し、自分なりに甲状腺診療のガイドラインを勉強するなど準備していました。

 

ラオス、人生で初めて訪れましたが、いいところでした〜。

首都のヴィエンチャンは比較的綺麗だし、穏やかだし、ご飯はおいしいし。なーんか日本の都会と田舎の間ぐらいのちょうどいい感じで、僕の故郷を思い出すような、なぜか懐かしい感覚になる不思議なところで、とてもよかったです。

 

 

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診療の様子

実際の活動中は、大江先生にみっちりご指導いただき、ラオスでの甲状腺診療はなんとかやっていけそうだと思いました。しかし、現地人医師への指導となると、なかなかまだ自信をもってやるのは難しそうだと感じました。

大江先生が現地人医師へ教えている姿を見ると、診療をそっと見守りながら、困っているときや足りないことがあるときにサポートをしているような様子でした。自分でやっちゃえば簡単ですが、教えることって根気がいりますよね。

文化の違いやコミュニケーションの難しさ(うまく伝わらないと感じること)もあると思いますが、現地人医師は大江先生のことをよく信頼していて、大江先生の人の良さや、今までラオスの人たちのために頑張ってきたことがラオス人によく伝わっているんだなと感じました。

 

 

活動期間中、は診療中以外でも大江先生とたくさんお話しすることができました。早朝に一緒にランニングに行って街を案内していただいたり、ラオスのサウナへ僕を連れていってくれて汗だくになりながらお話をしたりしました。

途上国で医療活動を行っていてやはり感じることの共通点は多くありましたが、僕の悩みをぶつければ、先生は自分なりの答えを持っていて、今後の自分の道を見つけていました。なかなか悩みを共有できる人がいない(同じような経験をしている人が少ない)ので、本当に貴重な時間でした。

 

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ヴィエンチャン ラン

今は大江先生がどんどん進んでいくその後ろ姿を頼りに僕は歩いていますが、いつかは僕も自分の道を見つけて歩いて行きたいと思います。

 

怖がらずに!がんばれ!自分!

失敗は成功のもと、前進あるのみ!!!

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ウドムサイにて