明日へと向かう旅

初期研修を終了し、JapanHeartという団体のもとで、カンボジアで医療支援を行います。日々の生活や印象に残ったことを書きとめていきます。

人生をかけて咲かせる花

最近、男子寮で相部屋の子とできてる疑惑を持たれている森田です。(安心してください、はいてます)

 

長いミッションが終わり、ひと段落という感じです。術後の患者さんはたくさんいますが、病棟では少し落ち着いた空気が流れています。

 

今回のミッションではいろいろなことが起きました。いろいろ考えさせられましたが、まだ整理ができていません。自分のこと、ジャパンハートのこと、手術のこと、カンボジア人のこと、これからのこと。

 

 

ここで活動をしていて、ミッションの時に先生方がきて、その先生の専門分野や、できることが行われて、カンボジア人が喜んでいる姿や、カンボジア人のスタッフが必死に学んでいる姿をみると、求められている人材とは、こういった専門の人々なのかなと思ってしまいます。

 

よく考えれば僕がいなくてもこの団体は回っていくし、僕が患者さんをみるよりも、他の先生がみた方がその人にとって良いのでは?と思うこともあります。たった2年、日本で研修しただけの何の資格もない自分が、こんなことをしていていいのか。時々考えてしまいます。「自分がここにいる意味は何だろう。」

 

考えれば、大きな時代の中で自分の存在価値など小さく、社会に自分だけが為せることとは何かを考えれば答えは出ません。必ず「他の人でもできる」という結論に至ってしまいます。

 

このブログでも何度もつぶやいているように、自分の能力的な面や、設備や人手の問題など、「できない」ことを突きつけられていく毎日の中で、この組織の中で「自分のいる意味」の小ささに目を向けてしまいがちになっていたところでした。

 

 

今回ミッション中にいろいろな人と話す機会を持つことができ、自分がここに来た意味を再確認することができました。

 

それは自分が人生の中で何を大切にしていき、どのように生きていくのか。自分がまだまだなことは最初からわかっていたこと。できない自分とできる他の人を比べて羨ましく思い、なびいてしまいそうになるけれど、そうじゃなくて、くだらないプライドや安全な場所を捨て、日々起きる出来事にぶち当たり、自分だけの経験をしていく中で、人生をかけて咲かせる自分の花をイメージし、それを咲かせるために今は心の中で土を耕し、種を蒔く。それが僕の「ここに来た意味」です。

 

 なりたい自分になるために毎日を一歩一歩過ごしていく。それは僕の「明日へと向かう旅」

 この気持ちを忘れないように。また明日。

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森田の総回診